グラウト ポンプ
グラウトポンプは、PC グラウトを徐々に、また空気が混入しないように注入できる機構でなければなりません。
グラウトポンプには、手動式、電動式があります。グラウトポンプの選定は、注入量に応じた能力の機械を選定する必要があります。また高粘性型グラウトを注入する場合は、注入圧力が高くなるので、注入圧力を調整できるように注入量(吐出量)を変えられる可変式のものを使用するのがいいです。
グラウトポンプの選定条件
- 所定の PC グラウト量を注入するため十分な能力があること
- 注入中に材料の分離をおこさせないもの
- 連続して注入が可能なこと
- 使用後の清掃が容易なこと
- 運搬、取扱いが容易で故障の少ないこと
グラウトポンプの種類
手動グラウトポンプ
手動グラウトポンプは、一般に、コンパクトで洗浄や部品の交換が容易なダイヤフラム式ポンプが使用されています。ダイヤフラム(ゴム膜)式ポンプは、手でハンドル棒を前後することによって吸入吐出を行う機構のポンプです。
手動ポンプは、PC グラウトの注入量が少ない場合、あるいは再注入等徐々に注入する必要がある場合に使用します。
電動グラウトポンプ
電動グラウトポンプには,ダイヤフラム式およびスクイズ式があります。
- ダイヤフラム式は、手動式を電動にしたものです。
- スクイズ式は、コンクリートポンプ車と同様にゴムチューブを絞り出す形式であり、内側の回転ローラが外側のチューブを押しつけ、ローラが回転することによりチューブの中の PC グラウトを送りだすものです。スクイズ式の利点は機構が簡単で清掃、およびメンテナンスも容易です。
グラウトポンプ仕様
型式 | 最大吐出圧力 | 吐出量 | 出力 | 外形寸法 | 本体重量 | ||
手動式 | ダイヤフラム式 | NDP-20S | 0.7MPa | 30L/min | エア駆動式 ※コンプレッサ別途必要 |
W360×H480×L600 | 21kg |
電動式 | スクイズ式 | NR-25-5 | 2.5MPa | 5~40L/min | インバーター 200V三相 3.7kw |
W576×H946×L1142 | 240kg |
NDP-20S
NR-25-5
グラウトミキサ
グラウトミキサの種類
一般にグラウトミキサは、回転翼式のものが使用されています。回転翼式は、槽の中で回転翼が回転することによってグラウト液を練り混ぜるもので、羽根の回転数が1 000 回転以上のミキサを使用します。
混錬量 | A(全長) | B(全幅) | C(全高) | 備考 |
100L | 1,382mm | 712mm | 1,035mm | MG-100 |
グラウトミキサ仕様(MG-100)
形状 | 丸形 |
混錬量 | 100L |
回転翼 | 4 枚羽根φ250 |
回転数 | 1000rpm |
電動機 | 三相,200V,4P,3.7kw 三相,200V,4P,5.5kw |
機械重量 | 200kg |